穏やかな冬の日、スノーシューを履いて。

穏やかな冬の日、スノーシューを履いて。
穏やかな冬の日

スノーシューを履いて散歩に出かけます。
動物たちの足跡に比べると不恰好で大きな足跡を残して森の奥へと歩きます。

少し沈んでわたしを受け止めてくれる雪の感触と、ぎゅっぎゅっという音を感じながら。

時折吹く風が樹を揺らしきらきらと雪がこぼれ落ちてきます。

森の奥の方から鳥の囀りが聞こえてきました。

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 一面の雪景色となるこの季節、スノーシューを履くと急に世界が広がつたような感覚を覚えます。
 うさぎやキツネだけでなく、体の大きなエゾシカまでもが、雪面にきれいな足跡を残していくのに、人はこんなものを装着しないといけないなんて。
 そんな、少し口惜しいような思いがよぎるのも束の間、遠くから聞こえてくる小鳥のさえずりと、私が雪を踏み締める足音だけを聞きながら、どこを目指すともなく進んでいくと、頭の中は空っぽのようになり、感覚の方に意識が向いて、顔に感じる冷たい空気の感触や、踏み締める足に伝わる振動、吐息、呼吸、そのようなものが、どんどん身近に感じられてくるのです。
 

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「となりにちょっと暮らしてみる」

ゴーシュRIN(宿ときどき珈琲店)
http://www13.plala.or.jp/gauche/

はなれで暮らすように滞在する、
そんな時間を過ごしていただけるような場所を
作りたいと思っています。